英語に関するあれこれ。。。

ちっちゃな外資で働いてます。なので基本的にやりとりはほとんど英語です。

メールのやりとりや、海外旅行とかは困らない程度。英語マスターではないけれど、まあそれなりにコミュニケーションはとれます的なレベルです。そんな僕が感じた英語に関するあれこれを書いてみたいと思います。

 

勉強した時間に比べてリターンがめちゃ少ない

社会人になってからどのくらい英語を勉強したでしょうか?もう1万時間とか余裕で超えました。なのにまだこの程度のレベルです!映画だって字幕なしで見れないし、英会話にだって困ります。そうなんです、英語の勉強はキリがなく、どんなに勉強しても勉強しすぎることがないんです。

 

英会話学習法

英会話の学習ってシンプルです。読んでわかる英文(読んで意味が分かるために単語の意味とか文法の知識が必要)を聞いてわかる状態にして、それをひたすら声に出して(ここで発音の知識が必要)、英文を見ないでも言える状態になる。それをもう無限に繰り返します。そう無限にです。よく日常英会話レベルをマスターしたいって聞くことがありますけど、それって相当なレベルだと思います。だって日常会話ってものすごく幅広いですよね?ペットの犬の話、恋愛、仕事、旅行、政治、、、ものすごくいろいろなことを話していると思います。それらについての単語とか言い回しとかを知っていなければ不自由なく会話できるようになりません。なんとなく言えてもつっかかる。。。そんなもどかしい状態から脱するにはそうとうな勉強量が必要ですね。僕はまだまだ修行が足りません。

 

文法について

大学受験までに勉強する文法の知識はメチャクチャ役に立ちます。というよりその知識がないと英文を理解することは不可能です。「文法をいくら勉強しても話せるようにならない」のではなく「文法は超基礎知識で知ってるのが大前提」なんです。その上で先ほど書いたような勉強を無限にやるとなんとなく話せるようになってきます。一般的に苦手にしてる人が多い仮定法とか会話で頻発するので超重要です。「俺だったらそんなパーティいかなかったのに」「一緒に映画見に来ればよかったのに」とか言いますよね。

 

聞き流すだけで話せるようになる

意味の分からない英文を聞き流していても全く意味がありません。それはロシア語など全くなじみがない言語を聞いてみるとよく分かります。ロシア語のラジオを死ぬまで聞いたとしてもロシア語を話せるようにはならないとすぐに気づくと思います。でもなぜ英語だとそのような幻想が生まれてしまうのでしょうか?それは Really?や I like youとか知っている英単語や文章があるから、聞いてるうちに分からない部分も聞き取れるようになって、そのうち話せるようになるだろうという思い込みなんだと思います。たぶん2,3回聞いて理解できない英語はそのままだと一生理解できないで終わると思います。そんな場合は一旦、文字に落とし込んで、文法、単語、熟語などの知識を駆使して意味を理解、改めてその英語を聞いてみて、自分の声に何回もだしてみる。それらのステップが必要です。

 

映画を字幕なしで見たい

できたらいいですね。僕はもう諦めました。この言葉を聞く度に、たぶんほとんど英語を勉強したことがない人、目標を超高いレベルに置いてる人、どっちかなんだろうなって思います。英語を字幕なしで見るって、もうとんでもなくレベル高いです。英語を勉強していると、聞き取れる単語やセンテンスも増えてくるし、なにより映像の力があるので、一見字幕なしでもある程度理解できてるんじゃね?って感覚に陥ります。実際ある程度は理解できてるかもしれません。でも試しに、フルセンテンスで聞き取れて、かつ意味もニュアンスも分かった部分を検証してみると10パーセントもいかない場合が多いような気がします。一方、母国語の映画だと、それが90パーセントは超えてるんじゃないでしょうか?この差は大きいです。ストレスなく字幕なしで映画を見るってむずかしい。僕は映画は楽しんでみたいので、いつも日本語字幕オン派です。

 

海外ドラマで英語学習

してません。理由は簡単で「ネタの分かったエピソードを何回も見るのが苦痛」だからです。いくら好きな海外ドラマでも一回見たらもう十分です。英語を勉強するには分からない部分を分かるようにして、かつ使えるようにするために反復練習が必要とされます。それを同じエピソードでやるのってツラ過ぎ、、、なので速攻で挫折しました。

 

 NHKラジオ

なんだかんだNHKの語学番組って優秀だと思います。勉強しやすい分量、親切な解説付き。。。でも、NHKの英会話番組を10年分くらい勉強しても日常会話を不自由なく話せるようにはならないと思います。何回も繰り返しますが、英語にはこれだけ勉強すれば大丈夫!なラインなど存在しないのでNHKラジオだけ勉強すればオッケー!などという幻想は捨て去りましょう。

 

 ESLポッド

ジェフ先生だったかな?この番組は素晴らしいと思います。「話すスピードが遅いから実際のリスニングには役に立たない!」との意見を見かけますが無視して下さいw まず試しに1エピソード聞いてみましょう?これだけの内容を完璧に理解し、かつよどみなく話すことができるでしょうか?できないと分かった時点でそれはもう勉強する価値ありです。全エピソードで1,000は超えていたと思うので、多くの社会人は全エピソード勉強する(一回聞くだけって意味ではないです)のは不可能な分量だと思います。とにかく英会話テキストとして超優秀。迷ったらコレ!ただ文法とか単語とかを勉強して、スクリプトの英文を全て理解できるようになっている。のが前提です。

 

Business English Pod

ESL ポッドのビジネス版といった感じです。これまた優秀。もう英会話テキストはこの2つを勉強してればいいのではないでしょうか?たぶんこの2つの番組をまともに勉強しようとしたら、軽く5年とか経過してそうなボリュームです。

 

ディクテーションについて

1回やって挫折しました。とにかく時間かかるし、腕が疲れるからです。効果はあると思います。でも、音読でもいいじゃんと思って止めました。スペルが覚えられる!と思うかもしれませんが、自分が書く英語のスペルなんてそのうち勝手に覚えるし、オートコレクトとか便利な機能があるのでそんなに重要ではありません。

 

単語の勉強

単語は知っていれば知っているほど役に立ちます。8千から1万語くらいまでの英単語は頻出するし、単語帳もいいものが出回っているので素直に覚えましょう。その際1日10個を確実に!とかだと失敗するので、一日500個とかをザックリ見る、聞くを繰り返しましょう。10回繰り返しても覚えられない!と挫折しないで下さい。100回繰り返したら覚えた単語も出てきた。というのが現実です。また、「単語は文脈から推測するクセをつけなきゃ!」とかいう迷信を信じるのはやめましょう。推測するのが必要なのは辞書が引けないテストの時くらいです。知らない単語が出てきたら普通に辞書を引いて意味を確認したほうが楽です。

 

英語を英語で理解する

無理です。そんなことはネイティブにしかできません。たとえば、街で知らない人から I love youといきなり声をかけられたとしましょう。その時、即座になんだコイツ?って違和感を感じると思います。それは、I love you = あなたを愛しています。という意味の変換を無意識に超高速に処理して、違和感を感じているのだと思います。(ネイティブがI love youを使う場合のニュアンスと日本人の感じる I love youのニュアンスは違ったりもするのですが、、、)話を戻すと、どんな英語を聞いても、それはいったん日本語に変換されて意味を理解しているはずです。それを繰り返しているうちに、よく聞いたり、使ったりする英語に関しては、無意識レベル、高速で処理されているだけであって英語そのままで理解はしていないと思います。だから無理に英語で理解しなきゃって思う必要はありません。だってそんなことできないんだもん。普通に日本語に訳して理解して下さい。「イチイチ日本語に訳してると会話のスピードについていけない!」のではなく「会話のスピードについていけるまで、反復練習を繰り返して、無意識レベルまでもっていく」のが正解です。

 

以上、ザックリを書き出してみました。また何か思いついたら追加しますね。